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横浜の家

YOKOHAMA HOUSE
Photographer   |   長谷川 健太

神奈川県/2021年竣工

専用住宅/木造軸組在来工法/新築/2階建て

延床面積   72.98㎡   (22.0坪)

横浜駅から徒歩15分の距離にあるこの敷地は、ずっと空き地であった。敷地には樹木が育ち、目の前には桜並木の通りがある公園が見える。一方で建てるには難点だらけだった。敷地は三角形で、高低差6mはある傾斜地、前面道路は階段と歩行者用のスロープのみで搬出入は簡単ではない。さらには前面道路と敷地の段差を解消するブリッジが必要だ。そのような敷地を購入し、自宅を建てることにした。

開口からは周囲の風景を取り込み、そこかしこに木の仕上げを使うことで、別荘にでもいるかのような雰囲気を持たせている。玄関から入った時に見える階段、階段を登り切った時に見える風景を切り取る開口などなど、普段の生活の中でふと感じることができる美しい場面を作った。

五角形の輪郭の中に作ったプランは2LDKであるが、その他に天井裏収納などの余剰空間を作り、将来の使い勝手に配慮した。構造的には擁壁を作らず、傾斜地の安息角に届くよう3m近い深基礎を作った。諸条件の中で工事は相当大変であった。2本の大木(コナラとクヌギ)を残すように建物を配置し、基礎も根をなるべく切らないように設計した。完成してしまえば、あの工事が嘘のように静かで、緑や開けた空を楽しめる生活を送っている。

横浜の家」についてnoteに詳しく綴っています → 

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